2023年06月12日 15:39

アドベンチャーワールドは白浜町と共同で、ジャイアントパンダが食べ残した竹の枝葉を有効活用したアオリイカの産卵床を製作し、白浜の海底へ設置する。
これはパンダバンブープロジェクト活動の一環として、和歌山南漁業協同組合協力のもと行われるもので、地元和歌山・白浜の自然豊かな海の継承を目的としている。本プロジェクトでは、里山を荒廃させる竹を伐採し、ジャイアントパンダの食事として活用することで里山の環境を保護。これまで廃棄していたジャイアントパンダが食べない竹の幹の部分や食べ残した竹、糞を有効資源としてアップサイクルを推進するプロジェクトとなっている。
本活動は2022年よりスタートし、7月には海底の竹にびっしり産み付けられたアオリイカの卵を確認した。6月14日の産卵床製作、運搬作業は地元の白浜中学校1年生が協力し、地元の海で起きている変化や、環境保全と回復に向けた活動について学ぶ場を設ける。また、アオリイカ産卵床設置事業のサポートを行うアオリコミュニティ(ヤマリア社)支援のもと、産卵床は白浜の海3カ所に沈め、定期的にモニタリング活動を行う。
竹製産卵床の設置基数は60基。材料は、孟宗竹の枝葉(パンダの食べ残し)20本とコンクリートブロック。上手くいけば6月下旬から7月中旬にアオリイカの産卵が見られる予定。まちの環境課題を地域の人々が知るきっかけを作り、人と動物と自然の多様性・持続性に満ちた白浜の海を100年先の未来へと贈り継ぐことを目指す。