
東洋英和女学院小学部は、JA水戸とJA茨城県中央会、森と未来の学校(アーストラベル水戸)と連携し、茨城の地で田植えから収穫までの一連の流れを学ぶ教育プログラムを開始する。
森と未来の学校は、2021年に茨城県の観光事業者らによって立ち上げた組織。「子どもたちが未来を考える旅」をコンセプトに、新しい教育旅行を提案・提供。茨城県での教育旅行を通して「子どもたちの学び・体験のアップデート」、「茨城県の社会問題を解決」を目指す。
今回のプログラムは、学校の5年生約80名が春の田植えから秋の収穫などを行う新たな学びの試み。都会で育つ子どもたちに、本物の体験を通じた学びの場を提供し、さらに茨城の農業を支援するこのプロジェクトにより、コロナ禍が収束に向かう中、新たな教育の可能性を拓く。6月6日、7日には茨城県内で田植えを行い、農家による米ができるまでの1年間の流れなどを学ぶ。活動内容は、春頃:田植え(茨城県内)、秋頃:収穫(茨城県内)、秋頃:保護者向けバザーなどの可能性(東洋英和女学院)。
様々な行事や活動が制限されたコロナ禍がようやく収束に向かおうとしているが、学齢期の子どもたちにとっての3年間は大人以上に貴重な時間であり、マスク生活の続く中、人との接触を控えなければならなかったことによる弊害は計り知れない。子どもたちのよりよい成長、発達には本物の体験が重要であると考えており、社会科という教科や家庭科などの学習においても実体験を伴う学びを提供していきたいとの思いから、自然や農業に秀でた茨城県を研修地として活動を企画した(東洋英和女学院小学部部長 吉田太郎さん)。