2023年05月10日 16:21

土木用プラントで国内シェアNo.1の日工は、土砂災害防止に向けて土質改良機「Mobix Eco(モビックス エコ)」を開発し、7月より販売開始する。また、本製品を含めた合計7つの環境関連装置を、5月24日から3日間、東京ビックサイトにて開催される「2023NEW環境展」に出展する。
建設現場で発生する建設発生土は年間1万3263万㎥にのぼり、その内79.8%は再利用されている。しかしながら、建設発生土の不法投棄を含む不適切な盛土による土砂災害が、近年増加。2021年に発生した「熱海市伊豆山土石流災害」を受け、5月26日に「盛土規制法」が施行される。建設発生土の適切な処理にむけた法規制が強化されていくなかで、土質改良の必要性が高まってきたことから、日工は自走式土質改良機「Mobix Eco」を開発した。
土質改良機で適切な処理を行った建設発生土は、「土質改良土」として生まれ変わることで再利用の幅が広がり、循環型社会の実現につながる。Mobix Ecoの開発にあたっては日工の70年にわたって培ったミキサの開発技術を活かし、最大100㎥/hの処理能力を実現した。またミキサ、コンベヤなどの通常稼働に必要な動力は電気駆動とすることで、環境負荷を低減。さらに、商用電源での運転も可能とすることで騒音・排ガスの低減に貢献する。
日工は、これまでも「アスファルト廃材」「コンクリート廃材」「廃石膏ボード」等建設副産物の再利用にむけた装置開発を行ってきた。本製品の提供を通して、循環型社会の実現を目指していく。