2023年04月10日 12:31

早稲田システム開発は、博物館向けクラウド型収蔵品管理システムサービス「I.B.MUSEUM SaaS」導入施設数が3月31日時点で500館(機関)を突破した。
同社は、博物館専業のシステム開発企業として、1992年の設立と同時に収蔵品管理システムのパッケージソフト「I.B.MUSEUM」シリーズを展開してきた。博物館の多様性に即応してきたカスタマイズのノウハウを背景に、2010年11月、シリーズのクラウド版となる「I.B.MUSEUM SaaS」のサービスを開始。クラウド独特の画一的な仕様でありながらデータ分類も管理体系もまったく異なる各館がそれぞれ「自館仕様」を実現可能という画期的な仕組みと、それを初期費用ゼロ&追加料金なしの月額使用料3万円のみで導入できる低額な料金設定が反響を呼び、2023年3月末時点で導入施設が500館に到達した。
「I.B.MUSEUM SaaS」では、今後のサービスアップに向けて、より開かれたデータベースを目指すという大方針を掲げている。たとえば、2016年には館内展示の音声ガイドを容易に導入できるスマートフォンアプリ「ポケット学芸員」を追加し、2017年には収蔵品データベースを公開している利用館の資料情報を横断検索するサイト「MAPPS Gateway」を構築。2019年のWeb API出力機能、翌年のジャパンサーチ連携データ出力機能の実装と、館の公式サイト外のコンテンツとのシームレスな連携強化を推進している。