
農林水産省は、各地域で選定された伝統的な加工食品を紹介するWebサイト「にっぽん伝統食図鑑」を開設した。
農林水産省は、地域固有の多様な食文化の保護・継承、認知拡大、輸出促進を目的にWebサイト「にっぽん伝統食図鑑」を開設した。伝統的な加工食品を17のカテゴリーに分類し、各地域で選定された伝統食(地域の食材を基に、気候・風土など地域の特性を活用し、保存性、食味などを工夫しながら長年製造されてきた食品)の特徴、歴史、地域における保護・継承の取組やアレンジレシピ等をデータベース化している。さらに、日本の伝統食には欠かすことのできない、発酵文化についても併せて紹介している。また、英語版Webサイトも同時に開設した。
日本各地で古くから受け継がれている伝統食やそれを活用した料理に関する情報は各地に存在するものの、集約されていないことが課題だった。また、海外で日本食レストラン数が約15万9000店(2021年時点)を達成するなど、健康的で持続可能な食生活への関心の高まりから、日本の食文化や発酵食品に注目が集まり、海外向け情報の充実が求められてきた。そのため、農林水産省はユネスコ無形文化遺産「和食;日本人の伝統的な食文化」が登録されて10周年を迎える本年に、伝統食の「保護・継承」、「認知拡大」、「輸出拡大の促進」を目的に日本の各地域が誇る伝統食の情報をデータベース化し、国内外に発信する「にっぽん伝統食図鑑」を作成した。伝統食に関する情報収集、SNS等での情報発信、家庭での調理、外食企業でのメニュー化や食品製造企業での商品化など、様々な場面で活用できる。