エクサウィザーズは、子会社のエクサホームケアが提供する高齢者のための身体機能分析AIサービス「CareWiz トルト」に、新機能「口腔機能分析」を4月より追加する。

介護現場における大きなリスクの1つに「誤嚥性肺炎」があるが、この誤嚥を引き起こす原因の1つとなるのが「口腔機能の低下」。しかし多くの介護現場では口腔機能を適切に評価できる専門家が極めて少なく、口腔ケアの優先度は低くなる傾向にある。

このたび新しくサービス提供を予定している口腔機能分析AIは、高齢者が決められた音節を繰り返し発音する動画を撮るだけで、口腔機能を客観的に評価し点数化することができる。高齢者の口腔機能を評価する従来手法の1つとして、特定の音節を繰り返し発音してその回数を測る方法が介護現場においても活用されている。本機能ではAIがこの音声を「速さ」や「発音」等の指標をもとに評価・分析し、コミュニケーションシートにして表示。それにより、発音回数だけでは捉えられない高齢者の口腔機能を点数でわかりやすく把握することができる。

また、本サービスでは口腔機能分析AIの評価結果に応じて、口腔機能向上トレーニングの提案のほか、口腔機能の低下によるリスクが高い場合は専門家への相談を推奨するなどのサポートも予定。今後も、エクサウィザーズとエクサホームケアは、高齢者の歩行機能や口腔機能など身体機能全般におけるリスク軽減に貢献することを通じ、これらの社会課題解決に取り組んでいく。