2023年02月22日 15:23

植物のビックデータプロジェクト「PlantsDATA(プランツデータ)」では、植物コミュニティアプリ「GreenSnap」の累計1800万枚以上の投稿データから「色」を抽出。人気の色を自動検出することで、花の種類別やカテゴリー毎の人気色が分析できるようになった。花き業界初の取り組みであり、生産や流通に活かせる貴重なデータとなる見込み。

花き業界ではPOSデータの活用があまり一般的でなく、購買データの緻密な分析が難しい。人気の植物の種類はわかっていても、「何色が良く売れるのか」の根拠となるデータを示すことは難しく、勘に頼って仕入れをすることも珍しくないという。

この度の「色」を抽出するプロジェクトにおいては、同じ植物でも地域によって人気色が違う傾向が掴めた。売れ筋の「色」が事前にわかることで、生産の配分を考慮したり、人気色を多めに仕入れることで売上増を図ることも可能になる。このように効率的でロスの少ない活動が見込まれるため、花き業界全体の発展に貢献できるのではないかと考えられる。

また、花き業界にはこれまでなかった「これから流行する色を予測し発信することで、新たなトレンドを作り出す」ということが実現できる可能性も。「PlantsDATA」では今後も、業界全体の課題をデータで解決していく取り組みを行うべく、生産、流通のすべての過程において活用できるデータの構築や分析に努めていく。