2023年02月17日 09:54

西日本鉄道は、自転車を分解せずに車内にそのまま持ち込める貸切バス「CYCLE CARGO」を、4月より運行開始する。

近年自転車は、コロナ禍で密を避ける移動手段としての利用だけなく、地球環境にやさしい気軽なアウトドアレクリエーションとしても注目され人気を集めている。また、自治体によるサイクルツーリズムの推進や同社で「サイクルトレイン」を導入するなど観光促進に自転車を活用する動きが活発化しており、2023年度においては、九州各県でサイクルロードレース「ツール・ド・九州」をはじめとした多くのサイクルイベントが開催される予定となっている。

今回、同社では、サイクリング需要の高まりに合わせ、サイクリングイベントなどで幅広く活用できる交通手段を提供するため、既存の貸切バスを改造し、「サイクルバス」を導入。車両の導入にあたっては、福岡県の「福岡県サイクルツーリズムを通じた新たな旅行需要創出支援補助金」を活用する。同車両は、車内前方を自転車積載部分として、自転車を分解せずに最大18台持ち込むことが可能。車内後方が乗客の座席部分となり、21名乗車できる仕様だ。また、広いトランクルームを備えているため、大きな荷物を持っている乗客でも、空港や駅から直接サイクリングツアーに出かけることが可能だ。利用は、九州各県で実施されるサイクリングレースの選手輸送などをはじめ、団体での貸切利用や旅行会社や自治体等と連携した、九州各地への長距離のサイクリングツアーなどを想定している。

営業開始日は4月1日(3月8日~予約開始予定)。

西日本鉄道