2023年02月14日 14:51

京都芸術大学舞台芸術学科は、令和3年及び令和4年に京都府警察と日本DMORT(ディモート)の合同による犯罪被害者等支援連携訓練へ協力を行ってきた。本活動に対して、京都府警察から感謝状が贈られることになり、2月20日に、京都府警察において感謝状贈呈式が行われる。
犯罪被害者等支援連携訓練とは、大規模な災害や事件、事故で多数の被害者が出た場合にどのように遺族の精神的サポートをすればよいのか、対応を確認するもの。京都府警察は昨年3月、「災害等発生時における死亡者家族の支援に関する協定」を日本DMORTと締結。医療関係者と連携することにより、より丁寧な被害者支援の実現を目指している。京都府警察と日本DMORTが行う訓練は2021年に初めて実施され、2022年で2回目となった。
訓練では、京都府警察と日本DMORTが連携して遺族への対応を行うロールプレイングを行い、学生は遺族役を演じる形で訓練に協力している。遺族の想いや背景を想像し、さまざまな被災者の様子を学生が演じ分けることで、あらゆる場面を想定した訓練の幅を広げた。
関係者内でのロールプレイングでは、なかなか悲しみや怒りの感情を堂々と演じるのは難しいもの。訓練では京都府警察から「誰が遺族役を担当するかでこんなに訓練の質が変わるのかと驚いた。本格的に演技を学ぶ学生が訓練に協力してくれたおかげで、生きた訓練ができた」といった感想も挙げられた。