2022年12月02日 12:51

紙袋用取っ手の国内トップメーカーの松浦産業は、多用途に使える薄くて平らなテープ「レコードみたいなレコード巻」を、レコードの日である12月3日から自社ECなどで発売開始する。
雑誌や新聞の結束・運動会のポンポン、野菜の苗の誘引など、多用途に使われる薄くて平らなテープは、形状が似ていることからもともと「レコード巻」という名称。今回、より安価な再生原料への仕様変更により、テープにどうしても若干の黄ばみでることを受け、レコード巻の由来でもある、レコードに見えるような黒のレコード巻として販売する。
松浦産業は、1966年からプラスチックのテープを製造しているが、レコード巻の原料は2021年1月頃から比べ約1.7倍となり、非常に厳しい現状。そのため、コスト対策として、バージン原料から、工場での端材を使用した最も安価な再生原料の使用にトライすることを決定した。レコードには5インチという大きさのものがあるが、その直径は125mm。松浦産業のレコード巻も偶然にもちょうど直径125mmだったため、遊び心でシールラベルもレコードのなるべく近づけてデザイン。また、「レコードの日」が11月3日と12月3日にあることがわかり、発売予定時期でもあったため、それに合わせて12月3日発売にすることにした。
アナログの良さが再認識され、数年前から若者の間でレコード人気が再燃、有名アーティストも新曲をレコードでリリースすることもある。コロナや原料高騰などの中、頑張る松浦産業も、その上昇気流に乗れたら、と期待。価格は1本550円(税込)。