2022年11月28日 16:00

11月13日、11年間続けてきた障害者が作る雑貨の専門店を閉店したマジェルカが、活動継続を望む声に応え、今後は「市民活動」として再出発する。

マジェルカは、全国の障害者施設で作られた雑貨製品(福祉雑貨)を販売する専門店を運営しており、民間の福祉雑貨店のパイオニアとして、今までに延べ300の全国の福祉事業所と取引。障害者一人一人の「得意」が活かされた手仕事品などを、東京吉祥寺の実店舗とオンラインショップにて販売してきた。

活動の柱として取組んできたのは「ウェルフェアトレード」の推進。障害者施設に対し、製品作りや販売方法のアドバイスも実施。福祉雑貨の商品力向上にむけたワークショップも定期的に開催し、作り手の支援にも努めてきた。地道な取組ではあるが、マジェルカが生んできた価値は社会と福祉双方にまたがる。しかし、コロナ禍と売り上げは低迷により、11月13日に店舗とオンラインショップを閉店することを決定した。

ところが閉店のニュースに対し、オンラインショップへの注文は、通常の約10倍に。店頭にも沢山のファンが詰めかけ、1週間ほどでそれまであった商品の約8割が店頭から消えたという。こうした顧客や製品の作り手からの、予想を上回る反響と活動継続を望む声に再始動を決定。月1000円からの継続的な寄付を募る「マンスリーサポーターキャンペーン」を11月15日よりスタート。さらに「吉祥寺のシェアスペースレンタル」という新たな収益事業の立ち上げにより、社会的価値を創出する活動の継続に挑戦する。