2022年11月21日 09:10

島アートプロジェクト実行委員会は、11月25日〜12月4日の10日間、「うるまシマダカラ芸術祭」を開催する。

「うるまシマダカラ芸術祭」は、沖縄県うるま市の5つの島々を題材に行われる、現代アート、デザイン、食、工芸などクリエイティブ領域の人材と地域人材が交わりながら実施するアートプロジェクトだ。「シマダカラ」には「それぞれの島に存在する人、文化、自然などはシマ(島)のタカラ(宝)である」という意味と、「うるまのシマダカラ(島だから)できる芸術祭をめざす」という2つの意味がある。島という資源の少ない環境において暮らしを重ねてきた知恵や、戦後ありあわせの素材で琉球ガラスを生み出した工夫のように、沖縄の「土地にあるモノを活かして暮らしを開発してきた創造力」。そして海洋民族として、外から来た異質な存在である「風の人を取り入れてきたダイナミズム」を持った琉球の歴史を踏まえ、沖縄のうるまの島だからこそできる芸術祭を探求する。

2022年のテーマは「ふだんのそうぞう」。うるま市の5つの島で営まれ続けている生活文化は、今や懐かしさやノスタルジーがあるだけでなく、環境に適応するための日常的な(普段の)創造力によって育まれた土着の知(=ローカルナレッジ)として未来の在り方の一つを示している。今回のシマダカラ芸術祭では、島の自然や生活文化を深く掘り下げることにより、途切れることない日常のイマジネーションの種を見出し、一人ひとりや島しょ地域の可能性を引き出す事を目指す。

入場料は500円。期間は11月25日~12月4日。メイン会場はHAMACHŪ(浜比嘉島地域交流拠点施設)。

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