2022年11月18日 09:57

Gakkenは、11月17日に池上彰さん監修「正解のない問題集 道徳編」を発売した。
いまや移り変わりが激しい時代。ついこの間までは正解とされていた手法が、すぐに時代遅れのものに変わることも珍しいことではない。これからは、基礎的な知識や技能を身につけるだけでなく、それを使いながら答えのない問いに対して、自分の頭で考え自分なりの正解を導ける人間となることが求められている。そんな時代に子どもたちに読んでほしいのが本書「正解のない問題集 道徳編」だ。本書は池上彰さんが監修で、「年下は年上を敬ったほうがいいのか?」「いじめを止めないのは同罪なのか?」などなど大人も頭を悩ませてしまうような、人によって正解が異なる30の問題について掲載している。正解がないから考えないということではいけない。正解がないからこそ、自分の頭でよく考えて、自分の心の中に正解を持っておくことが大切なのだ。
本書は「個性豊かな8名の宇宙人たちが地球にやってきて、地球にある正解のない問題について学ぶ」という設定。頭を悩ませてしまうような骨太な問題を扱っていても、この設定のおかげでとても読みやすく、どんどんページが進む。8名の宇宙人にはそれぞれ「正義感が強い」「論理的に考える」などの特徴がある。問題が提示された後の見開きでは、その宇宙人たちが問題についてあれやこれやと議論をしている。いろいろな性格の人が意見を交わしているのを疑似的に体験でき、「人の立場になって物事を考える力=共感力」を磨くこともできる。
定価は1430円(税込)。発売日は11月17日。