2022年11月15日 09:59

東京大学エコノミックコンサルティング(UTEcon)は、男女賃金格差診断ツール「GEM App(ジェムアップ)」の提供を開始した。
2022年、日本政府は「女性版骨太の方針2022」にて、常用労働者数301人以上の企業を対象に男女間賃金格差の開示義務を課すことを明らかにした。「GEM App」は、企業が自社における男女賃金差の有無を判断し、原因を理解して必要な行動を取れるよう支援するためのソリューションを提供する。
「GEM App」では、計量経済学に基づく男女賃金格差を計測。単純平均による比較に留まらず、経済学の知見に基づく統計的処理を加えた計算結果が表示されるため、他の要因の影響がない、本来の男女賃金差を測定できる。また、開示義務項目及び解析結果をノーコードで把握可能。提供された人事データを基に自動で、政府が開示義務を設定した「男女の賃金の差異」に関する計算結果や、基本的情報を統制して独自に推定した男女賃金格差指標を評価した結果が表示されるため、一目で自社の賃金格差に関する情報を把握できる。さらに、多角的分析で格差の要因も解明。各変数(所属部署・職種、労働時間など)により統制された、複数のモデルにおける賃金格差分析結果を提供する。加えて、対策策定に向けた解説も提供。解析結果の解釈方法や、賃金格差が生じる要因となる要素、その要因を把握するために追加で行うべき分析方法等を説明した、解説手引きや操作マニュアルを提供する。