2022年09月15日 09:15

パナソニックホールディングスマニュファクチャリングイノベーション本部は、製造工程で排出される工場端材を「データ活用」「二次利用エコシステム」「クリエイターとの協業」という3つのアプローチによって、事業性のある端材としての活用を推進するプロジェクトを開始した。
パナソニックグループは、「より良いくらし」と「持続可能な地球環境」の両立に向けて、長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」を掲げ、CO2自社排出の実質ゼロに加え、利用者や社会のCO2削減に貢献する活動や、社会のエネルギー変革に貢献する活動、サーキュラーエコノミーの取り組みなどを進めている。
「リサイクルデータブック2022」によると、日本全体で排出される産業廃棄物は年間約4億トンであり、1.7億トンが減量化、2億トンは再生利用されているものの、900万トンは最終処分されている。多くの工場をグループに持つパナソニックは、そこで発生している工場端材に着目し、新しいライフサイクルを創出することを目指し、端材活用エコシステムを構築するプロジェクト活動を開始した。
工場端材の活用を広げるには、端材の活用を進めるための設計支援環境の構築や、活用したプロダクトを生み出すクリエイターの存在が不可欠だ。そこで、設計支援のための「データ活用」、「二次利用エコシステム」の環境構築を行うとともに、「クリエイターとの協業」を進めることで、端材活用を広げることを目指している。