2022年09月06日 15:25

インターステラテクノロジズは、帯広日産自動車が帯広市内のディーラーショールーム内に開設した「ロケットひろば」(広さ約110平方メートル)の企画制作に全面協力した。インターステラテクノロジズが拠点を置く北海道大樹町以外では、初の常設展示となる。

世界の宇宙市場は年々拡大しており、2040年には今の3倍近くとなる110兆円を超える巨大市場に成長すると予測されている。特に人工衛星による宇宙利用が進んでおり、幅広い分野への波及効果が期待されている。ロケットはこの衛星を運ぶ唯一の輸送手段。インターステラテクノロジズは、より低価格で使いやすいロケットを開発・製造することで、宇宙利用の敷居を下げることを目指している。

「ロケットひろば」は、北海道十勝の農業や観光に続く次の産業となりうる宇宙産業を応援したいと、帯広日産社がドーム店のキッズコーナーを改装して新設。展示には、インターステラテクノロジズと北海道大樹町、宇宙港「北海道スペースポート」を推進するSPACE COTANが協力した。

中央には、インターステラテクノロジズの前身となる民間組織「なつのロケット団」時代に打ち上げたロケット「ゆきあかり」(全長3.8m)の実機を展示。そのほか、設計から製造まですべてを自社で一気通貫で手がけるインターステラテクノロジズの技術を感じられるロケット部品も壁に掲示されている。また、動画や絵本、遊具などを通じて、宇宙産業に身近に触れられる空間となっている。