2022年09月01日 09:55

三菱重工業と三菱ロジスネクストは、AGF(無人フォークリフト)、AGV(無人搬送車)、パレタイザーが連携する自動ピッキングソリューションのシステム開発を完了し、9月1日から三菱重工が倉庫物流の顧客向けに提供を開始する。

自動ピッキングソリューションは、これまで作業者が考えながら効率的に行っていたピッキング作業を、三菱重工が研究開発を進める「ΣSynX(シグマシンクス)」によって自動化・知能化したソリューション。独自開発の最適化エンジンや統合制御システムによって、複数のAGF、AGV、パレタイザーを効率的に連携させて搬送・ピッキング回数を削減、ピッキング工程の最適化とスループット(処理能力)向上を実現する。多数の作業者が従事するピッキング作業の自動化・知能化を通じ、昨今の物流オペレーターの人手不足、重量物ピッキングといった重労働からの解放、ヒューマンエラーの削減に貢献する。また同ソリューションは、床面工事などの大規模工事を必要としないAGFやAGVを採用していることから、現在主流となりつつあるマルチテナント型物流施設への導入や急な倉庫レイアウト変更にも対応できる。

9月13日から東京都江東区の東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展2022」では、補充パレット供給・完成品パレット回収デモンストレーションを三菱ロジスネクストブースで公開予定。また、三菱重工が横浜・本牧で運営するものづくりの共創空間「Yokohama Hardtech Hub(YHH)」において、同ソリューションの実証施設「LogiQ X Labo」をこのほど稼働させた。

三菱重工業