2022年08月30日 12:03

H2&DX社会研究所は、水素燃焼による専用調理機器の開発を完了し、事業者向けに販売を開始した。

同社は、世界初となる水素を利用した調理の実証をかねてよりすすめ、実店舗でのサポート期間を経て独自のノウハウを蓄積してきた。水素調理とは、専用の調理機器で水素を二酸化炭素の発生なく燃焼させ、肉や魚、野菜といった食材を調理する全く新しい調理手法。水素は燃焼温度が高く、無臭であることが最大の特徴だ。また、水素(H2)と空気中に存在する酸素(O)が結合することで水(H2O)をつくり、燃焼部周辺の湿度を引き上げる結果となる。この特徴は結果として、食材本来の香りを保持し、外側がカリカリで内側がジューシーという一般的にも言われる理想的な焼き上がりとなる。

飲食店舗が日々排出している二酸化炭素量はいまや無視することはできず、とりわけ厨房で使われているエネルギー(厨房用のガスおよび電気)は店舗全体の消費エネルギー量の50%を超えているというデータもあり、厨房エネルギーの再考が飲食店舗における二酸化炭素削減のキーポイントになると言える。脱炭素社会の実現や地球温暖化対策は、今後永続的に取り組まなければならない緊急かつ重要な人類共通の社会課題だ。日本がすでに掲げている2050年のカーボンニュートラル達成に向け、環境負荷の少ない水素エネルギーを生活に身近な場所で利活用することは意義ある活動となる。同社は、水素専用調理器の製造・販売を牽引し、またコンサルティングを通じて、二酸化炭素削減に寄与する企業でありたいと考えている。

H2&DX社会研究所