2022年08月22日 09:10

企業評価総合研究所は、未上場企業株式の市場価値(M&Aを実施する際の株価)を試算する企業評価システム「V-Compass」をリニューアルする。

「V-Compass」とは、業界で唯一、過去数千件のM&A成約実績のデータベースから、業種・地域・財務が類似した企業の実際の売買価格をもとに株式価値を試算する「取引事例法」という手法を用いて企業評価を行うシステム。「V-Compass」は、日本M&Aセンターが提携する沖縄銀行をはじめとした金融機関や全国の会計事務所で導入されており、相談を受けた顧客の企業価値を簡易的に試算するなどして活用されている。実態に即した企業価値の目安を知ることにより、経営者はM&Aの実施をより検討しやすくなる。

昨今のM&A市場においては、事業承継方法の中から第三者承継を選択検討するにあたり、自社の企業価値把握の重要性も高まっている。今回の「V-Compass」のリニューアルでは、全国の金融機関や会計事務所が本格的にビジネス利用できるシステムへの刷新を行い、M&A業界における企業評価のプラットフォームへと発展させていくことで、より健全な市場の成長に寄与する狙いだ。リニューアルのポイントは、「サービス」改善(銀行や会計事務所の簡易企業評価ニーズに応えられるサービスを構築)、「ロジック」改善(類似企業選定のロジックを再定義し、より正確かつ利用者にとって納得感のある企業価値試算ロジックを構築)、「システム」改善(対象企業の情報を一元管理できるよう設計し、より高いユーザビリティを実現)。

提供開始時期は2022年秋(予定)。

企業評価総合研究所