2022年07月21日 15:11

ラスコジャパンは、傾斜角60度まで対応できる急斜面地対応基礎工法「クリフファウンデーション」を新たに開発した。
斜度60度といった急な斜面地にデッキや遊歩道といった景観施設を整備しようとした場合、従来ではコンクリートを用いて、基礎を設置していた。しかし、それでは斜面全体の地形を変える程、大規模な工事が必要となるため、自然環境への影響も大きくなることに加え、工期の面でも作業する人員の確保や身体への負担もかかってくることから懸念されてきた。
今回、景観施設メーカーのラスコジャパンではこれらの課題を解消すべく、新工法「クリフファウンデーション」を開発した。従来のような大規模な掘削を行うことなく、4本のピン(鋼管)を独自開発した基礎金具のスリーブに挿し込み、電動工具で地中に打ち込んでいく環境配慮型の工法だ。基礎の設置から施工まで全て人力で行っているため、重機を使う必要もない。従来のコンクリート基礎を用いる工法のような大規模な掘削もないため、地盤にかかる負荷を軽減することが可能となり、工期短縮にも期待ができるため、環境だけでなく人にも優しい工法となっている。クリフ(cliff)とは、「崖」や「断崖絶壁」を意味するが、その名の通り、崖地の様な急な斜面地でも遊歩道やデッキなど景観施設を施工することが可能となり、また、どうしても移動させることができない擁壁の近くでも基礎を設置することが可能となった。