2022年06月21日 20:07

「古本屋がつくる、あたらしい出版社」として立ち上がったバリューブックス・パブリッシングの書籍第2弾となる「本だったノート」。先行発売としてクラウドファンディングを開始する。

年間、約365万冊。古紙回収に回すはずだった本たちからノートを作るプロジェクト。オンラインでの古本買取販売がメイン事業であるバリューブックスには、毎日約2万冊もの本が届く。実はそのうちの半分が市場の需要と供給のバランスにより、買い取ることができていない。バリューブックスから出た本も、古紙回収の日に出した本たちも、最終的には製紙工場に運ばれ、新しい紙へと生まれ変わる。古紙回収に回すことが悪いことではない、けれども、もっと別の形で価値を生むことができないか。そんな考えから「本だったノート」の制作が始まった。

本だったノートの最大の特徴として、「本だった」記憶が残った活字が混ざっていることがある。その文字のカケラは、ノートとしての利便性だけを考えると不要な、むしろ邪魔かもしれないが、本だったことに思いを馳せてもらいながら使うことができる。

本クラウドファンディングは、本だったノートができた背景を少しでも多くの人に知ってもらえるようなきっかけをつくり、共感してくれる仲間を増やしたいという思いからスタートした。期間は7月29日まで。一般発売は8月後半を予定している。

「本だったノート」は8月末発売予定。予価880円(税込)。

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