2022年06月17日 19:18

イントロンは、埼玉県ふじみ野市に開設している「発達支援事業所 エント」において、音楽療法プログラムとアートを融合させたワークショップを開催した。

エントでは、難聴や言語発達にハンディがあり、言葉やコミュニケーションが苦手な児童に対する言語訓練を行っている。2022年4月からは、新たに音楽療法士による「音楽療法プログラム」を導入した。このたびのワークショップは、音楽療法士のプログラムを体験する機会として、既存のサービス利用者を対象として開催したもの。

同社は、これまで高齢者向けのアートワークショップを定期的に開催しているが、そのノウハウを基に、「雨の音のマラカスづくり」を企画した。目的は、子供たちに音楽の鑑賞やアート作品の制作を楽しんでもらうこと。「日常とは異なる体験」を通して五感を刺激することで、コミュニケーション力の向上が見込める。マラカスづくりでは紙コップを本体として、装飾する飾りや中に入れるものを自分で選んでもらい、世界に一つだけのオリジナルマラカスを完成させる。完成後は自分の手で制作した作品で雨の音を表現すること、また、曲に合わせて音を奏でる楽しさなどを体験した。

発達支援事業所「エント」では、難聴児や言語発達にハンディのある児童に対し、これまでの個別指導だけではなく、集団指導もできる体制を構築する。同時に子どもたちのコミュニケーションの輪を広げるためにも、音楽療法士を中心とした音楽やアート等にまつわるワークショップ を継続して開催していく。