2022年06月07日 09:59

足立区は、プライド月間の6月に読みたい冊子「あなたの身近にも。LGBTを知る本」を発行した。

6月は、世界各地でLGBTQ+の権利の啓発に取り組む「プライド月間(Pride Month)」。「LGBTを知る本」では、毎朝制服を着るのに2時間かかったという当事者や、教師、親のインタビューのほか、足立区の取組みを紹介している。足立区では多様な性のあり方を応援するため、「パートナーシップ・ファミリーシップ制度」をいち早く設置(ファミリーシップは都内初)。5月にはその宣誓対象を拡大した。また「あだちLGBT相談窓口」では、セクシュアリティに関する悩みのある人や家族等を対象に相談を受け付けている。足立区は区民一人ひとりの個性や生き方を尊重し、多様な性を認め合う地域社会の実現を目指している。

日本でのLGBT当事者は人口の約3~10%とされている。「LGBTを知る本」は、おおむねクラスに1人以上はいると考えられる性的マイノリティへの理解を深めてもらうための冊子だ。足立区にゆかりのLGBT当事者、教師、親に、直接インタビューし、ふだんの生活の中では気づけないリアルな声を掲載している。また、性の多様性についての基礎知識をイラストをまじえ、わかりやすく解説。さらに、多様性の応援に取り組んできた足立区の取り組みを紹介している。

主な配布先は、区立小中学校全教員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、区内学童保育室、児童館全職員、区内保育園、幼稚園、認定こども園、高校、大学、区施設、講座実施時、イベント開催時にも、広く配布。

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