2022年06月01日 19:42

パシフィックネットは、利用者から回収した使用済みIT機器において、業界初となる全台数のデータ消去のエビデンスを自動生成し、10年間保管可能な新システム「Secure Trace」を開発した。本システムは、6月1日より運用を開始する。

昨今のデータ漏えいに対する企業・官公庁の危機意識の高まりを背景に、パシフィックネットでは独自のセキュリティポリシーに基づき、確実なデータ消去作業の実施、自社テクニカルセンター設備のセキュリティ強化と作業に携わる従業員の教育に徹底して取り組んできた。一方で、利用者から回収した使用済みIT機器は、データ消去や機器の情報をシステムに登録し、デジタル管理を行うことが大変困難という特徴があった。

パシフィックネットでは今まで、利用者からデータ消去証明書の発行依頼がある機器は完全なシステム管理を行っていたが、証明書の発行をしない大部分の機器は、人員によるWチェックを徹底的に行うことで、手間をかけてデータ消去の完全性をアナログで確保してきた。今回開発した本システムは、データ消去証明書発行の有無にかかわらず、利用者から回収した使用済みIT機器のデータ消去情報をすべてデジタルで現物と紐づける画期的なシステムとなる。

本システムにより、正確でスピーディーな作業と更に強固なセキュリティを実現できることとなった。これにより利用者のセキュリティ支援の強化と更なる安心の提供を図っていく。