2022年05月27日 19:54

日刊工業新聞社より、書籍「カラー版 機械保全のための部品交換・調整作業(小笠原邦夫:著)」が発売される。機械保全作業は、機械設備の異常判断に始まり、部品交換や芯出し、試運転後の状態把握まで幅広く手掛けなければならない。特に機械要素部品の取り扱いが悪いと、「いじり壊し(部品損傷)」という現象につながる。

これを回避するには「我流」を見直し、これまで培ってきたノウハウ(カン・コツ)を共有化して、作業の標準化に結びつけることが大事。そのスキルが、現場の持つ大きな武器となる。本書では、生産現場で発生する機械トラブルに対して、これだけは絶対に身につけておきたい機械保全作業に絞り込み、対策法を紹介している。

たとえば設備には必ず部品交換作業が発生するが、「ねじと工具」の取り扱いは必須。ねじと工具を一対で理解し、工具締結時の力加減(感覚)を身につけることで、設備寿命をグッと延ばすことが可能になる。

また、また、ベルトの張りすぎは寿命低下や破断のほか、軸受損傷につながる。そこで、軸周りの機械要素部品を理解し、適正に交換できる作業法や、芯出しの基本作業を身につける。本書はこうした設備の寿命延長に直結するノウハウを整理し、わかりやすく伝える。定価2530円(税込)。詳しくは日刊工業新聞社オフィシャルサイト「Nikkan Book Store」へ。