
traevoは、物流事業者52社の総意で開発された動態管理プラットフォーム「traevo(トラエボ)」無料トライアルを4月13日に受付開始し、9月1日よりサービス提供する。
物流業界では、2024年問題として知られる働き方改革をはじめ、物流需要に伴う積載率の低下やCO2排出量削減など様々な課題がコロナ禍で先鋭化され、物流DXや物流標準化推進によるサプライチェーン全体の最適化が急務とされている。一方で、業界内では車載器やシステムが企業間で異なり、統一規格がないことから、サプライチェーン全体を包括した課題解決への取り組みは困難な状況だった。そこで運輸業界の社会変革を推進する運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)は、複数メーカーのトラック車両データを共通の仕組みで連携・協調し、課題解決に活用する物流MaaSの一環として動態管理プラットフォームを開発した。traevoは、TDBCが鈴与カーゴネットなど52社と共同で実施した車両動態管理に関する実証実験を社会実装するために1月に設立された。
「動態管理プラットフォーム」は、トラック車両の位置情報から、車両動態情報を車載機器メーカーを問わず一元的に管理・集約・可視化し、荷主・運送事業者・着荷主などステークホルダー内で情報を共有する仕組み。同プラットフォームの普及は、物流業界に留まらず、小売りや流通業界などの着荷主、市場全体においてサプライチェーン全体の最適化が期待できるとともに、将来的には物流のインターネットと呼ばれるフィジカルインターネットへの貢献も期待できる。
価格帯は1車両1000円以下/月。