2022年04月08日 10:00

キャピタルメディカは、4月、「遠隔型調剤薬局サービス クスリオ」のサービスを開始した。
「クスリオ」は、全国の病院で出された処方箋を、利用者がLINEで薬局に共有することで、処方薬を自宅に届けるサービス。海外では「eファーマシー」と呼ばれるこの遠隔型調剤薬局は、足元では欧米中心に積極展開され、世界的にみても今後数年間で二桁台の年平均成長率が期待されると言われている。日本でもオンライン服薬指導は既に解禁されており、現状は電話やビデオ通話での服薬指導を受けることで処方箋の原本無しで薬の処方が可能となる時限的措置(0410対応)が取られている。同社では、協業先のケンコーエクスプレスと共に調剤薬局「ケンコーエクスプレス薬局」を2月1日に開局し、業務プロセスの構築やLINE公式アカウントの整備などのテスト運用期間を経て、4月のサービス開始に至った。
今回「クスリオ」のサービス開始により、同社は「eファーマシー」事業に本格参入。その背景として、同社はこれまでにCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)陽性患者受け入れを表明した民間病院のコロナ病棟開設および運用のコンサルティングをはじめ、2020年5月には民間企業や団体へCOVID-19対策に関するアドバイザリーサービス「新型コロナ トータルサポート」を提供、2021年6月には「職域接種サポートサービス」などを提供してきた。今回、「クスリオ」のサービス提供により、長引くコロナ禍で外出や薬局での長時間待機を控えたいという要望に応えていく。