2022年04月06日 15:26

グラミン日本とKAKEAIは、「貧困のない、誰もが活き活きと生きられる社会を創るための包括的連携協定」を締結。貧困・生活困窮者支援のためにICTを活用した、新たな取り組みを開始した。
グラミン日本では、シングルマザーを中心とした生活困窮の状態にある人々に、マイクロファイナンスや就労支援プログラムを提供し、起業や就労による自立を支援している。しかしながら双方の立場や経験の違いから、支援対象者が本音を伝えたり、支援者が支援対象者の本音を掴んだりすることには相応の難度がある。一方、KAKEAIはコミュニケーションの質の改善を強みとするスタートアップ。一般企業の上司部下の間における継続的な面談(1on1)を支援するクラウドシステム「Kakeai(カケアイ)」を提供してきた。
今回このKakeaiを、グラミン日本が行う伴走支援において活用し、より一層支援の質を高めることを目指した取り組みを開始。昨年実施された、グラミン日本の就労支援プログラムにおいてテストを実施した。プログラム参加者からは「アドバイスをもらいやすくなった」「伝えにくい内容もKakeaiだと伝えられた」、グラミン日本の支援者からは「相手の期待がわかり面談が効果的・効率的になる」等の結果が確認できている。
今後、より一層グラミン日本の目指す支援方法に沿った形態への、1on1クラウドKakeaiの改善を実施。支援ノウハウを蓄積活用できる状態を目指し、連携して取り組んでいく。