2022年04月06日 09:55

イーレックスは、4月6日より実証型の水素専焼発電所「富士吉田水素発電所」の連続運転を開始する。
同社は、2021年11月より山梨県富士吉田市において実証型の水素発電所の建設を進めていたが、今回、連続運転を開始。脱炭素社会の実現に向け不可欠なエネルギーであると言われている水素を燃料に、水素専焼の発電所として実証運転を開始することは、カーボンニュートラルの実現に向け大変意義のあることと考えている。同発電所は発電出力320kW(270Nm3/h:水素量)の発電を行うものであり、Hydrogen Technology(HT社)が水素の供給を、イーレックスが発電所運営を行う。同実証運転では、HT社がこれまで研究してきた火成岩と水を反応させて水素を製造・供給、イーレックスは発電所運営の経験を活かし、連続的で安定したCO2を排出しない電力を供給していく。なお、同発電に使用する水素は、製造過程においてもCO2を発生しない極めてクリーンなエネルギーだ。
今回の実証運転は、「連続性の確認」、「コスト低減」を図る事を目的としており、次のステップとして、HT社と共同事業で更なる大型水素実証設備(1500Nm3/h:水素量)の建設検討を進める。今後は、水素専焼発電に加え、水素ステーション、ケミカルビジネスとしての水素利用を目的に検討を継続し、脱炭素社会においての水素事業の可能性を追求していく。
所在地は山梨県富士吉田市新屋1661-5。実証運転開始日は4月6日。