2022年03月29日 19:05

ソニーマーケティングは、1月に開院した東京女子医科大学附属足立医療センターに、IPベースの医療映像プラットフォーム「NUCLeUS(ニュークリアス)」を納入。3月から、全手術室でシステムの稼働を開始した。納入したシステムは、IPベースで構築する医療映像管理システムとしては国内病院最大規模であり、映像スイッチング機能や手術映像の録画・配信機能などを幅広く備えている。

「NUCLeUS」は、病院内にある内視鏡システムや超音波診断装置など、さまざまな医療機器からの映像を、IPネットワーク経由で一元的に管理できる医療映像プラットフォーム。手術室内で映像を切り替えることに加え、手術中の映像をリアルタイムに院内に配信し、手術室内外で音声、映像での双方向コミュニケーションを可能にする。

また、手術後にはサーバーで一元管理された映像データに院内のどこからでもアクセスすることができる。画像編集機能を活用して学会用の映像を簡単に編集するなど、医療現場における映像の利活用を総合的に支援。

採用されたシステムは、同病院の手術室(12室)、ハイブリッドER、血管撮影室の計14室の映像を一元管理。病院内の多様な医療機器はIPネットワーク上で統合的に管理されるため、機器ごとに接続や保存の設定を行うことなく、映像の録画、保存、編集が可能。同センターでは、数多くの医療機器の膨大な映像データを活用した手術が行われており、手術前の機器設定や手術後の映像管理にかかる作業工数の削減も期待されている。