2022年03月29日 15:52

筑波大学発のスタートアップ「FullDepth(フルデプス)」と「ゲイト」は、三重県のクリ“ミエ”イティブ実証サポート事業「水中モビリティの新たなユースケース開発」で連携。水中ドローンに搭載した高圧洗浄機で、水中に設置された定置網の付着物の除去に成功した。

本事業は、革新的なビジネスモデルや技術のアイデアを世界中の大企業やスタートアップから募集し、開発の実証実験・社会実装をサポートする三重県の事業。事業領域は、次世代モビリティ・脱炭素・防災・ヘルステック・一次産業・観光の6つ。三重県から、全国に先駆けて感染防止対策や新しい生活様式のモデルが構築されることを目指している。

従来の定置網の清掃は、陸上に網を引き上げて散水ホースで付着物を除去し、再度設置していたため、人的な労力がかかっていた。しかし今回の実証実験では、網の引き上げや再設置を行わない。水中に設置したままの状態で、水中ドローン「DiveUnit300」に搭載した高圧洗浄機で網の清掃を実施し、成功した。

「FullDepth」は、自社開発の産業用水中ドローン「DiveUnit300」を軸に、日常使いできる水中アクセス手段の提供をする筑波大学発のスタートアップ。同社では、引き続き、操作性を高めるための技術開発を行い、手軽に水中部の清掃ができるよう、製品化を目指していく。