2022年03月14日 09:05

ポナン(PONANT)は、2月27日、同社の高緯度極地探査船「ル・コマンダン・シャルコー」が、南緯78度44.3分の極限緯度に到着する世界新記録を樹立した。
ポナンは、船乗りが始めたフランス唯一のクルーズ会社。3本マストで60名乗りの「ル・ポナン号」から始まり、2010年には世界で初めてラグジュアリークラスの客船で極地をクルーズすることを前提に建造された「ル・ボレアル号」を含む4隻の姉妹船を建造し、業界最大の南極送客数を誇る。
「ル・コマンダン・シャルコー」は、クルーズ界の一員として持続可能なツーリズム実現のために同社が掲げる公約に則り、環境に配慮したデザインと最先端の技術、電気と液化天然ガス(LNG)によるハイブリッド推進システムを搭載。安全性、快適性、環境保護へ最大限の配慮を払い設計されており、極地を自力航行するために廃棄物のリサイクルや下水処理などを行う最新の技術を導入し、船級協会のビューローベリタスからクリーンシップ認定も受けている。また、123室のキャビンを備え、245名のゲストおよび215名のクルーの乗船が可能で、北極と南極のみならず北極点、ウェッデル海、ロス海、ピョートル1世島などのこれまで到達が困難だった極地への旅も可能となる。2月27日、「ル・コマンダン・シャルコー」は、気温約マイナス15度で、寒さと同じくらい印象的な美しい景色の中、南極大陸の中で、海路において最も南極点に近い緯度である南緯78度44.3分に到達した。