2022年03月09日 17:04

「エスプリ・デキップ」は、売り先が無くなってしまった野菜や不揃いの規格外品、消費期限切れで棄てられてしまっていた食品を救済活用し、地球環境に優しく且つ美味しく価値あるコースを考案している。このたび、そのコースをそのまま弁当箱に詰めた「畑の都合SDGs弁当」の販売を開始した。実施店は「ユニバーサルダイニングONE」「アッシュ×エム」。

廃棄していた不揃い野菜を惣菜に加工したり、売れ残りパンを焼き直ししたり。畑にそのまま棄てていたキズありフルーツをスイーツにしたりと、シェフが手間暇かけて美味しく調理・加工。コロナに苦しむレストランのシェフと、売り先が無くなり困っている生産者や、フードロスに悩むパン工房がタッグ。新たな付加価値を生み出し、SDGs17の目標のうち「12つくる責任つかう責任」に貢献する。

日本では、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は年間に約570万トンも出ている。これは世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(2020年で年間約420万トン)の1.4倍に相当。また害獣駆除として捕獲される鹿や猪などの野生鳥獣は年間100万頭に上るが、食肉として流通しているのは僅か10%程度。9割は山の中に遺棄され廃棄処分になっている。

さらに首都圏ではまん延防止重点措置が再々延長され、飲食店にとっては益々先が見えない状況にある。店として生き残りを賭け、何とか売上確保を図るために、他にない個性的な企画や取り組みを打ち出すことで話題作りと集客を狙う。