2022年03月08日 13:02

山口県美祢市で、3月3日~5日、ドローン物流実証実験を実施した。美祢市では小規模な集落が広く点在しており、日常の買い物など生活利便性の維持が求められている。また運送業界においては、人手不足や採算性から特に過疎地域における配送維持が課題となりつつある。
そこで物流の最適化を目指し、ラストワンマイルの輸送手段にドローン配送を組み込み、地上輸送とドローン配送を連結、融合する新スマート物流システムを導入。それにより、買い物代行や災害時支援、医薬品配送等を行う仕組みをつくり、課題の解決を目指す実証実験に、民間企業と行政が協働して取り組むこととなった。
3月3日の報道関係者への公開では、片道約2.1km先の半田弁天へ向けてドローンが約5分で飛行。そのドローンに住民が採水した半田弁天湧水を積み込み、飛行して持ち帰った。その後、秋芳八代ぬくもりの里にて待機したキッチンカーにて、「ますバーガー」のセット2名分を箱に入れ、栢木公会堂まで、片道約1.2kmを約3分でドローン配送。名水で淹れたできたての熱々のコーヒーと、ますバーガーに感動と喜びの声があがった。
今後は、過疎地域の課題解決を目指す新スマート物流の構築に向け、ドローンデポ(R)とドローンの着陸地点となる複数のドローンスタンド(R)を設置。地上配送と将来のドローン配送を想定した買物代行サービスについて段階的に開始する予定。