2022年03月08日 12:52

舞鶴市世界記憶遺産保存活用推進委員会と、沖縄県中城村、舞鶴市は、久場崎の戦後引揚げ開始75周年記念企画展「久場崎と舞鶴~ふたつの港の戦後引揚げ~」を沖縄初開催。舞鶴と久場崎というふたつの港での戦後引揚げについて、写真や資料を通して紹介し、引揚者の体験を考える機会を提供する。
第二次世界大戦後、海外にいた約660万もの軍人・軍属や民間の人々が日本に復員・引揚げした。沖縄でも約18万人が南洋諸島や台湾、内地から帰還したが、その主たる入口となったのが中城村の久場崎港。今年度は、久場崎港に引揚げ者の第一陣が到着した1946年8月17日から75年目にあたる。
また、京都府舞鶴港には戦後約66万人が旧満州やシベリアから引き揚げて来たが、そのうち抑留生活の体験者は約46万人に上る。長期間抑留された人々を受け入れるため、舞鶴港は、日本の引揚げ港のなかで最も長く、昭和33年まで受入れ業務を続けた。久場崎は主に南方からの、舞鶴は主に北方からの、引揚げ者を受け入れた港であり、これ以外にも、いろいろな面で異なる特徴を持っている。
今回、それぞれの戦後引揚げを同時に見ることで、戦後引揚げについてより大局的に捉える事が出来るのではないかと、同展の開催が決定された。また、このふたつの港をつなぐ人たち、すなわち、満州やシベリアから舞鶴を経由して久場崎に帰ってきたウチナーンチュの存在を記憶にとどめて欲しいとしている。会期は3月12日~27日。チラシPDFはこちら。