2022年03月07日 16:17

合同出版では、3月14日に「イラストでわかるDCD(発達性協調運動障害)の子どものサポートガイド 不器用さのある子の『できた!』が増える134のヒントと45の知識』を販売開始する。
いわゆる「不器用」と呼ばれる、DCDの子どもたちは、約 5~6%いると言われている。ADHDの約 5%と同じくらい、自閉症スぺクトラム障害 (ASD) の約1%よりはるかに多い神経発達障害のひとつ。しかし日本では、子育て・保育・教育の現場はもとより、医療・療育、福祉・行政においても、認知度は未だにとても低いのが実情。
他の子と同じようにできないのは本人のやる気の問題、努力・練習不足、親のしつけのせいなどと誤解され、周囲から叱責や嘲笑されることも。そればかりか、いじめや不登校の原因になったり、不合理な反復練習の強制など不適切な対応につながってしまっている。協調の発達は、子どもの社会性の発達、情緒や学習、自尊感情にも深く関係するため、早期の気づきと適切な支援が必要。
この本では、医療・療育、教育の現場で出会ったDCDの子どもや保護者からのリアルな訴え、教師や指導者の支援に関する相談などから、学童期の子どもたちの場面を集めた。それぞれの場面で、DCDのある子どもたちは、どこで・どうしてつまずきやすいのかについて、支援者や保護者が気づき理解しやすいように、一つひとつの構成要素に分けたり工程に構造化。分かりやすくイラストとともに解説した。