2022年03月07日 09:17

白鶴酒造の白鶴酒造資料館は、3月4日から「白鶴銀座天空農園」で収穫したオリジナルの酒米「白鶴錦」の稲わらをアップサイクルして伝統的な製法で作られた「世界に一つだけの畳」を展示する。展示では、畳の説明を見ながら、実際に畳に腰掛けることができる。

この取り組みは、畳と同じ日本の伝統産業である日本酒の副産物を活用すること、銀座の屋上で白鶴社員が大切に育てた稲わらであることなどに興味を持ってくれた、兵庫県神戸市の前田畳製作所前田敏康さんの協力による縁ではじまった。埼玉県の須賀利三商店須賀茂春さんが白鶴錦の稲わらを使った畳床を、同じく岡田畳本店岡田暁夫さんが畳を製作した。生活様式が変化するなか、伝統産業の良さを感じられる機会を作り、後世に残していくための手助けが出来ればと考えている。

白鶴酒造資料館は、100年以上前に建てられた酒蔵に、当時の道具と働いていた蔵人をモチーフとした人形を配置して、昔ながらの酒造りを学べる施設となる。お盆、年末年始は休館。開館時間は9時半~16時半(入館16時まで)。入館料は無料。

白鶴銀座天空農園では、銀座から日本酒文化の情報発信をしたいとの想いから、2007年に白鶴銀座天空農園のプロジェクトを立ち上げ、東京支社(中央区銀座)屋上で白鶴社員自らが自社開発酒米「白鶴錦」を栽培しながら、屋上緑化、食育、日本酒文化の情報発信を行っている。

「世界に一つだけの畳」は3月4日より白鶴酒造資料館にて展示。

白鶴錦の畳(DEMOくらしWebサイト)