2022年03月04日 12:38

衛星データで農地の土壌の化学性分析評価技術を確立したサグリは、この度、国立大学法人東海国立大学機構岐阜大学により、岐阜大学発ベンチャーに認定。また令和3年度、農林水産省が選定する農林水産技術等研究分野における大学発ベンチャーに認定された。
サグリは、平成30年6月、兵庫県で創業をしたスタートアップ企業。同社は、衛星データから農地土壌の化学性評価を行う技術を確立。この技術は、簡易的な土壌分析として活用することができるとともに、センシングデータをもとに、可変施肥等の施肥設計技術にも活用できる。また、農地に対するGHG吸収量の評価を行うことも可能。その評価を元に、カーボン・オフセットとして利活用可能な政府主導のクレジット制度や、民間主導のボランタリークレジットへ展開していく。
また同社は、AIで農地を自動区画化する技術も合わせて確立し、展開中。この技術を用いると、国内のみならずグローバルの農地を瞬時に自動で区画化でき、1筆ごとに、農地面積も評価することが可能。
岐阜大学では、起業家育成教育の本格化や、起業相談の取り組みの推進により、ベンチャー設立数が増加している。平成31年4月より、同大学と大学発ベンチャーとの関係を明確化。それとともに、同大学における大学発ベンチャーの円滑かつ適正な支援を図る目的で、大学発ベンチャーの認定制度を開始した。この度、令和3年度第2回岐阜大学発ベンチャー審査委員会における選考を経て、サグリが岐阜大学発ベンチャーの称号を授与されることが決定した。