2022年02月15日 09:34

東京ガスは、都市ガス事業者として国内で初めて国内公募形式のトランジションボンドを発行することを決定した。
同社債は、経済産業省の「令和3年度クライメート・トランジション・ファイナンスモデル事業」のモデル事例に選定されている。脱炭素社会の実現に向けた移行期における需要側を含む低・脱炭素化促進のための新たな資金調達手法として発行するもので、東京ガスグループが進める3つのプロジェクト(新居浜LNGプロジェクト、スマートエネルギーネットワークプロジェクト、晴海水素事業)への投資に活用する。なお、東京ガスが発行するESG債は、2020年12月に発行したグリーンボンドに続いて2例目となる。
東京ガスは、グループ経営ビジョン「Compass2030」の具現化に向け、2021年11月に「Compass Action」を公表し、カーボンニュートラルへの移行をリードすることを掲げている。今後もESGファイナンスを活用しながら、2030年までに脱炭素含む成長領域に約2兆円規模の投資を行い、2050年カーボンニュートラル・脱炭素社会の実現に貢献していく。
トランジションボンドの概要は、年限:7年および10年、発行総額:200億円程度、発行時期:3月(予定)、主幹事証券会社:みずほ証券・野村證券。その他詳細については、決定後に公表する。