2022年02月10日 12:14

コクヨと竹中工務店は、共同で行った研究により、オフィスでの座席選択の際に重視するポイントが、ワーカーの性格タイプによって異なるという結果を得た。

働き方改革の推進や、ウィズコロナにおける働き方・働く場に対する価値観の変容を受けて、オフィス環境はこれまで以上に多様化が進んでいる。多岐にわたるオフィス環境ニーズへの適合や、さらなる生産性向上が求められるなかで、ABW(Activity Based Working)を採用したオフィスが増加している。ABWとは、仕事内容や気分・状況等に合わせて働く場所や時間を自由に選ぶ働き方のこと。

両社はこれまでに数多くのABWオフィスを設計してきた。ABWオフィスでの調査により、同じ業務を行う場合でも、ワーカーごとに選ぶ席が異なることが明らかとなっている。ワーカーが好みのオフィス空間や環境を選択できることが、生産性向上に資する最適なABWオフィスとして望まれる。そこで両社は、「ワーカーの性格タイプが座席選択に影響している」という仮説を立て、オフィスワーカー6万人を対象としたWebアンケートを実施。その結果、ワーカーの性格タイプを特徴的な5つのグループに分類できることが明らかになった。

さらに、ABWオフィスで働くワーカー817人が回答した、座席選択時に考慮する要因を問うWebアンケートでは、5つの性格タイプごとに重視する環境選択のポイントが異なるという調査結果が得られている。今後は早稲田大学創造理工学部建築学科・田辺研究室を加えた3者で同研究をさらに深め、建築・オフィス・家具を横断したソリューション化を目指していく。

コクヨ