2022年02月09日 15:25

植物肉の研究開発を事業としているグリーンカルチャーは、「植物性とんかつ」プロトタイプの開発に成功した。植物肉の開発技術において、大きな一枚肉を作ることは非常に難しいとされており、国内初の最先端開発技術として、2月9日「肉の日」に合わせ、発表する。

同社は植物肉「Green Meat(TM)️」の開発を行っているが、植物肉開発に用いる物理化学特性を解析・再構築するコア技術を横断的に活用。それにより、様々な動物性食品を植物で再現する取り組みを行なっている。本製品の開発にあたっては、「植物性とんかつ」と、畜肉を使用した「かつ」との比較試験を実施。圧縮試験の結果、豚ヒレかつと近い食感を得ることに成功した。

世界全体の食肉需要は増加傾向で推移しており、平成36(2024)年には豚肉が1億2800万t必要になると見込まれている。今後、豚肉の需給バランスが崩れ価格高騰につながることを見越し、新たな選択肢として「植物性とんかつ」を選んでもらいたい、という思いから開発に挑戦した。

同社では開発するプラントベース食品について、動物性食品の「代替」という概念を超え、新たな食材として価値を感じ、手に取ってもらうことを目指している。今回開発に成功した「植物性とんかつ」においても、様々な人に「美味しい食材」として価値を感じて手に取ってもらえるよう、今後製造ラインを整え、本年中に量産化を目指して取り組んでいく。