2022年01月13日 15:01

ダイヤ工業から生まれたアニマルケアブランド「anifull(アニフル)」は、大牟田市動物園のキリン専用として、2021年12月にオーダーメイドの保温サポーターを開発した。

大牟田市動物園は「動物福祉を伝える動物園」というコンセプトのもと、日々動物たちの生活の質の向上に取り組んでいる。同動物園のキリンのリンは、2005年9月30日生まれのオス。2017年1月から毎年冬季に跛行が見られるようになり、同動物園ではその対策、原因の調査を行っていた。冬季のみ跛行が発生していたことから、肢が低温環境にさらされることが原因と考えられたため、2019年12月より肢の保温を目的として馬用のプロテクターの装着を開始。実験により馬用プロテクターの装着をすることで肢の保温が可能であることが明らかとなり、跛行対策として有効である可能性が考えられた。これ以降、現在まで跛行はみられていないが、馬用プロテクターではサイズ等に課題があるため、オリジナルのサポーターの作成を計画していたところ、「anifull」に繋がることとなり、今回の開発に至った。

「anifull」は人間だけでなく、動物たちに対しても運動のサポートができる製品づくりを目指したい、そんな想いから誕生した動物へ健康を届けるアニマルケアブランド。2014年より動物用のサポーターを開発している。主に犬用のサポーターを開発していたが、犬以外の動物やいろんなサイズの犬に対応する為に、オーダーメイドのサポーターを作成していた。今回、キリンのリンとの出会いをきっかけに、全ての動物たちの困りごとを解決したいと考え、開発に挑戦した。

大牟田市動物園