2022年01月12日 15:59

ペーパルは、廃棄米を活用した紙素材「kome-kami」ブランドの新製品として、化粧箱などのパッケージ用厚紙素材「kome-kami カード紙」を新たに開発し、1月より発売する。

2021年に開発された「kome-kami」は、冊子やフライヤーや紙袋に使われるような薄紙素材だったが、化粧箱などのパッケージとして使いたいという要望を受け、パッケージ用途の厚紙素材を新たに開発した。廃棄される災害用備蓄食品のお米や食用ではなくなったお米をパルプに配合しており、素材の売上の1%をフードバンクに寄付することで、フードロス問題の解決を目標とする。

紙そのもののもつ豊かな風合いにお米の質感が加わり、 ラフだがしっとりとした表面を実現している。また、しっかりとした強度があるため、紙箱などのパッケージやポストカードなどに最適だ。色は採れたての艷やかなお米を思わせるナチュラルな白さとなった。また、「kome-kami」はFSC認証も取得しており環境に優しいパルプを使用している。日本では古くから紙にお米を使う文化があった。鎌倉時代に始まり、特に江戸時代には多種多様な米入りの紙が生まれ、再生紙にお米を入れることで白くしたり、筆のにじみ防止のために使われたりした。「kome-kami」は古くからの日本文化を新技術で生まれ変わらせた伝統的でありつつも新しい素材といえる。

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