2021年12月28日 12:59

バカンは、ネクイノが展開する、オンラインのピル処方サービス「スマルナ」のプロモーション動画を、トイレ個室内へ12月17日から配信開始した。配信はお手洗いの長時間利用の抑止IoTサービス「VACAN AirKnock Ads」(エアーノック アッズ)」が導入されたオフィスなどで行われる。

「AirKnock Ads」は、取得したお手洗いの混雑情報と利用時間を個室内壁面に設置したタブレットに表示することで、自主的な退室を促し、長時間利用を抑制するサービス。同サービスが導入されたオフィスでは、1個室あたり1日45分の利用時間の削減効果が確認されている。また実証実験では「30分以上」の個室利用回数が64%減少と半分以下になった。20分以上の利用は43%減、15分以上も29%減となるなどの効果を上げている。

さらに個室の壁面に設置された小型のタブレットを通して、混雑を発生させないように制御しつつ、利用者に手洗いの利用時間だけでなく店舗からのお知らせやプロモーション動画などを配信。トイレは他のコンテンツが少ないため、利用者の視認性が高く集中してコンテンツを見やすいといった特徴がある。

実証実験では、配信した広告の理解度が70%を超えるといった結果が出ている。これまで取得できていなかったトイレの使用時間や頻度などのデータを蓄積することで、清掃や備品管理などの効率的なオペレーション構築を期待。また、滞長時間利用の個室をリアルタイムに検知し通知することで、急病人などの発生を早期に把握できる可能性も高まる。