2021年12月28日 12:49

東京大学発のベンチャー企業、最先端のAI・ロボティクスの技術を活用したソリューション提供を行うTRUST SMITHは、フードデリバリーの宅配経路を最適化するAIアルゴリズムを提供開始した。

近年、物流現場では人手不足が深刻な問題となっている。また、三菱UFJリサーチ&コンサルティングによると、飲食宅配市場は2018年時点で4084億円。コロナウイルスによる需要拡大などを受け、需要は増すばかりである。そこでTRUST SMITHはフードデリバリーの経路を最適化するAIアルゴリズムを開発した。

一般的なフードデリバリーのシステムは1つの店舗が受けた注文に対してドライバーが配達を受注する「1対複数」の構図であることが多い。しかし、全体を俯瞰した最適化が出来ないことが欠点。対して、本システムは複数対複数の店舗とドライバーに対して最適化を行うことができることが特徴。故に全体を考慮した最適化をすることができ、従来システムよりもコスト面や配送時間の効率化を図ることができる。

TRUST SMITHアルゴリズムで最適化を行った場合、距離が近い順に配送する場合と比べてタスクの完了時間が50%改善された。ここからも分かるように、TRUST SMITHの最適化アルゴリズムを用いることによって「より多くの注文を」「より少人数で」配送することが可能になる。