2021年12月22日 12:43

長野県塩尻市は「ガバメントクラウドファンディング(R)」(GCF(R))で、全国の交通弱者を救う実証実験のためのプロジェクトを開始する。募集期間は12月22日~2022年3月21日で、目標寄付金額は300万円。
塩尻市のような地方では、電車だと1時間に数本や、路線によっては2時間に1本。バスだと民間のバス会社は存在せず、行政が1日数本のバスを運営するような状況が一般的。また、交通網が通っていない地区も多く存在している。こうした交通弱者対策や、ユーザーの利便性の向上、また移動の効率化により都市部での交通渋滞や環境問題などの解決に役立てようとするサービスがMaaS(Mobility as a Service)。塩尻市では「塩尻MaaSプロジェクト」と題して令和2年度から検証をスタートし、官民協働で次世代公共交通の構築を進めている。
今回実施するプロジェクトは、塩尻市と松本市の総合病院をつなぐ「広域医療連携MaaS実証事業」。塩尻市から松本市への通院をターゲットに、オンデマンドバス・鉄道・バスを組み合わせた移動をサポートする。塩尻市と松本市は日常的なつながりが強く、特に医療分野では塩尻市内に総合病院がないため、塩尻市から松本市への通院ニーズが高い。そこで、塩尻市と松本市の公共交通機関を連携し、病院までの足を確保できるか実験する。
寄付金は、上記の取り組みの中で「広域医療連携MaaS実証事業」において、異なる公共交通機関をシームレスにつなぐためのアプリケーション開発に使用する。詳しくはこちら。