2021年12月13日 19:56

社会調査研究センターは、NTTドコモとの間で選挙・世論調査に関する基本契約を締結した。
社会調査研究センターは、NTTドコモの運営する「プレミアパネル」を利用し、新時代のインターネット調査「dサーベイ」を提供する。「プレミアパネル」はNTTドコモのポイントサービス「dポイントクラブ」の会員約8554万人(9月末)のうちパーソナルデータ第三者提供を許諾している約5640万人(9月末)で構成され、有権者の2人に1人を母集団として無作為抽出調査を実施できるのが「dサーベイ」だ。
「dサーベイ」は、携帯・固定電話の番号を無作為に抽出する従来の電話調査とは異なり、全国・全世代に普及したスマートフォンを対象とする全く新しいインターネット調査の方式。無作為抽出された対象者にはNTTドコモからメッセージR等が送られ、スマートフォンの操作だけでアンケートに回答できる仕組みだ。従来の電話調査では、見知らぬ相手から電話がかかってくるため特殊詐欺などの不安を感じる人も多く、なかなか調査に協力してもらえないという問題が年々深刻になっている。「dサーベイ」はNTTドコモが配信するメッセージR等で調査への協力を依頼するので、そうした不安を対象者に与えることなく調査を実施することができる。
また、「dサーベイ」は都道府県や市町村、衆院小選挙区など地域を限定した調査が可能なので、各種の国政・地方選挙の情勢調査に適している。投票を済ませた人を対象に「誰に投票しましたか」と質問する投票行動調査(新出口調査)も可能だ。