2021年12月13日 09:11

NPO法人なんとかなるが運営する中間支援施設「なんとかでき荘」は、法務省横浜保護観察所から横須賀市では唯一となる「自立準備ホーム」に登録された。

「自立準備ホーム」とは、少年院や刑務所を仮出院・仮出所して、満期となるまでの間(概ね半年間)、食事付きの住居(帰住先)を提供する施設。法務省管轄のサービスで、類似施設に更生保護施設があるが、自立準備ホームは比較的規模が小さい分家庭的環境を用意できる。1泊およそ4000円が施設運営者に支給され、当事者がいない時には特段の支援はない。

これまで、同法人では、任意の中間支援施設「なんとかでき荘(定員5名)」で少年院や刑務所等を出院・出所した若者を受け入れてきた(なお、自立援助ホーム「なんとかなり荘(定員6名)」では児童養護施設や一時保護所を退所した若者を受け入れてきた)。今回「なんとかでき荘」が自立準備ホームとして登録。横須賀市は横須賀刑務支所・久里浜少年院が立地する地域だが、これまで更生保護施設も自立準備ホームもなかったので、大きな一歩だと考えている。これを受けて、「家で暮らせない若者の自立支援」というミッションを「住まい・仕 事・学び」の提供を通じて実践する取り組みを、さらに加速させていく。

なお、同法人では、若者の立ち直り支援のために必要な費用を、行政からの措置費と不安定な助成金、そして会員からの会費や篤志によってまかなっている。賛助会員・年会費は1口1000円(個人)、5000円(団体)、正会員は入会金1万円(個人・法人)、年会費1万円(個人)、5万円(団体)。

なんとかなる