2021年12月10日 19:30

学研プラスは、12月9日、「大人の科学マガジン BESTSELECTION 05 卓上ロボット掃除機」を発売した。
ロボット掃除機と言えば、たくさんのセンサーをコンピュータで制御しながら部屋中を掃除して回るイメージがあるかもしれない。しかし、キットのロボット掃除機にはコンピュータはおろか、いかなる電子的なセンサーも搭載していない。ましてやAIなど、あるはずもない。それなのに、掃除しながら走行し、障害物にぶつかっても、段差を検知しても、くるりと向きを変えて走り続ける。これらの動きを実現しているのは、たったひとつのモーターと何種類かのギヤの組み合わせ。モーターは走行と掃除の両方を担う一人二役だ。
片手でわしづかみできるサイズの中には、アナログなメカがぎっしりと詰まっている。本体前面にある物理センサーにより、車輪の回転方向を変え、巧妙に仕組まれたタイマー機構によって、元の動きにもどってくる。一見複雑な機構も、イラストでていねいに解説された組み立て方があるので、むずかしくない。さらに、自分でギヤをセットしていくことで、機構を理解しながら組み立てることができる。付属のガイドブックでは、ギヤの基本から、キットに使われているギヤの役割、それがどんな動作につながっているのか、詳しく説明している。動きの秘密がわかることで、ロボット掃除機の動きを見るのが、さらに楽しくなる。
価格は3278円(税込)。発売日は12月9日。