2021年12月10日 10:01

ピハナコンサルティングは、琉球びんがた事業協同組合、琉球びんがた職人、民間企業から組成されている琉球びんがた普及伝承コンソーシアム、知念紅型研究所と連携し、「琉球びんがたNFT」を12月9日より開始する。

琉球びんがたは、沖縄の豊かな自然や特色を鮮やかな色彩や図柄で表現した沖縄の最も代表的な伝統的手染物。染物職人の高齢化や職人の減少に伴い産地の技術継承においては課題があり、作品・商品は後世に伝わるものの、それらを作っていた職人の技術・技法、またそれらを可能にした道具などは、しっかりと継承されないまま産地の衰退とともに消えつつある。また、アナログな伝統産業であるがゆえに琉球びんがたデザインのライセンス管理もデジタル化が追いついておらず、琉球びんがたのデザインが他所で勝手に使われていることも多々あり、職人の技術に対して正当な対価を得られていない場面もある。

「NFT」とは、Non Fungible Tokenのことであり、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンのことを指す。「琉球びんがたNFT」では、デザイン性の高い琉球びんがたの本染め、型紙のデジタルデータをNFT化するだけでなく、同デザインデータを使った商品の開発・販売の推進、琉球びんがた工房への視察が可能な権利をNFTとして今後リリースする。現時点においては、同データの利用に関するトレーサビリティをすべて得ることは難しいが、まずはNFT化することにより琉球びんがたのデザインデータの活用機会を拡大し、琉球びんがた工房における新たな収益機会の獲得を図る。

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